この記事にたどり着いた人で、Webデザイナーになりたいと思っている人はどれくらいいるのでしょうか?
私はWebデザイナー…というより、Web製作全般を行っている技術者ですが、Webデザイナーという職業は今後失われつつあると思っています。
それはなぜか?解説していきたいと思います。
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10年前のWebデザイナーと現在のWebデザイナー
昔はWebデザイナーと言えば、フォトショップやイラストレーターで画面のデザインを行い、必要な部分はテーブルコーディングというのが当たり前でした。
テーブルコーディング…。懐かしい響きですね。
どちらかというと画像ベースでのデザインが主だったような気がします。
しかし、現在のWebデザイナーは、フォトショップやイラストレーターで画像作成を行う事は勿論の事、HTML5+CSS3でコーディングを行い、必要であればjavascriptを書き、phpの知識も必要だったりします。
それだけではなく、ホームページの更新作業、SEO対策、その他もろもろ、もはや制作ではないじゃん!って思うような事も求められます。
今後はもっともっと必要な項目が増えてくると思います。
Webデザイナーという職業はデザイナーという域を超え、Webの技術者として仕事をしていかなければならないんです。
Webデザイナーになりたい人が身に着けておくべきスキル
Webデザイナーと呼ばれている人はこの世の中に何人くらいいるんでしょうか。
10万人?100万人?桁が全然わかりません…。
皆さんはWebデザイナーって需要があると思いますか?
実はすごくあるんです。
私にも定期的に色々な相談がきます。
「知り合いに良いデザイナーはいないですか?」
「なんでもやれるWeb製作できる人いませんかね?」
そういう時に私は答えます。
「いません(笑)」
実はデザインもして、コーディングもして、スクリプトも書いて、アレコレやれるWebデザイナーってあんまりいないんです。いたら私も雇いたいくらいです。
だから、色々な分野の作業ができるWebデザイナーって貴重なんです。
ではどのようなスキルを持っている人が選ばれるのでしょうか?
フォトショップ(画像加工ソフト)でデザインができる
これは必須項目でしょう。
Webデザイナーはフォトショップ(画像加工ソフト)が使えないと話になりません。
毎日当たり前のように使用し、当然のようにパソコンで開きっぱなしです。
フォトショップの使用用途としては、画像バナーの作成、メインビジュアルの作成、ラフデザインの作成などでしょうか。
まぁ、フォトショップは必須項目だと思います。
手書きでHTMLやCSSが書ける
これも当然必要になってきます。
フォトショップでデザインができたとしても、HTMLコーディングができなければWebデザイナーと言えないのではないかと思います。
現在ではHTML5+CSSでコーディングできる能力は最低限必要になってきます。
そして、IE8に対応ができたり、XHTML+CSS(古いコーディング)もできるとなればそれなりにスキルがあると思われます。
私は普段Dreamweaverを使用していますが、Dreamweaverを使用しているから「手書き」でHTMLを書かないわけではありません。というより、99%手書きです。
補完機能が便利だったり、デザインを見ながらコーディングできるから使用しているだけで、実際はほとんどのWeb製作者は手書きしているんじゃないかと思います。
そして、できるだけ正しい知識でコーディングしなければなりません。W3Cという言葉がわからない方は以下の記事も読んでみてくださいね。
動けばいいはNG!綺麗でかつW3C標準に準拠したサイト作り
レスポンシブデザインができる
これももはや必須なんじゃないでしょうか。
レスポンシブなんていう言葉は数年前まではまだ技術者しかしらない言葉でしたが、今は一般の人でも知っている言葉です。
マルチデバイスに対応したサイト構築ができるというのは、当然として考えておきましょう。
レスポンシブデザインという言葉をしっかり理解していない人は以下の記事を読んでみましょう。
Web製作におけるレスポンシブデザインとは何なのか?
jQueryを使用できる。
javascriptを一から書くのはプログラマーの仕事だと思っています。
しかし、最近のWebデザイナーはフリーのjQueryをある程度使えるくらいになっておくことが必要です。
SEOの知識を持っている
Webデザイナーとして考えると、そんなにSEOの知識はいらないかもしれないです。
ディレクターがきちんとした知識を持っていれば、制作はその通りに作ればいいわけですから…。
しかし、フリーランスや会社として自分で仕事を受けるとなると、やはりSEOの知識は求められます。おそらく今後は今よりもっとSEOの知識は必要になってくるんじゃないかと思っています。
SEOという言葉をあまり理解していない人は以下の記事も読んでみてください。
はじめてのSEO!検索エンジンは人間の目に近づいているという事
検索能力が高く、わからない事は何でも調べて自己解決ができる人
わからない事が出てきた時に、すぐに人に聞いてしまう人は仕事上で沢山でてくる壁に立ち向かう事はできません。自分で調べて何でも解決できる能力が身についているだけで大きな武器になるんです。
Googleの検索エンジンは本当に大きな進化を遂げています。わからないものは調べれば何でも出てきます。なんでも自分で調べる癖を身につけましょう。
検索能力について気になる人は以下の記事も読んでみてください。
検索能力が高い人はどのような仕事もできるという事
ブラインドタッチができる
ブラインドタッチはそんなに必要じゃないんじゃないの?って思われるかもしれないですが、実は結構重要だったりします。
とにかくWeb製作はスピードが求められます。
いつまでにできる?もっと早くできない?
そんな事を平気で言われるんです(笑)
ブラインドタッチが当然のようにできて、マウスさばきが尋常じゃないくらい速いだけでも、相当スピードに差が出てきます。
Web製作をセンスなどという言葉で片付けない
Webデザイナーというのはアーティストではなく技術者という考え方が必要になってきます。良いものを作れるだけが新のWebデザイナーではありません。クライアントの望むものを作れてこそ、プロのWebデザイナーだと思っています。その為にはWeb製作をセンスという言葉で片付けるのではなく、数学的に考える事が必要です。
詳しくは以下の記事にまとめています。
Webデザイナーにはセンスが必要?Web製作は美術ではなく数学
パソコン全般の知識を持っている
パソコン全般の知識もある程度持っておかなければなりません。
主要なショートカットキーを沢山覚えていたり、ブラウザのカスタマイズをするだけでも、仕事の速度は格段に変わってきます。
Flash(アクションスクリプト)が使える
正直、フラッシュのスキルは「捨て」でいいかなと思っています。
私は昔からフラッシュが好きで、ゲームを作ったり、バナーを作ったり、とにかく色々な物をつくりました。
しかし、iOSでFlashを使えなくなってからは、めっきりFlashを触る機会が減りました。
Flashで作ってHTML5+jsに吐き出すなんて事もできるので、場合によってはまたFlashを触る機会が増えるかもしれませんが、最近の仕事の中でFlashはほとんど使いません。
年間で考えると1%くらいじゃないでしょうか。
AIRでアプリを作ったりってのは今後も使えそうな気がしますけどね。
個人的にはFlashが好きだったので、なんとかまた復活してほしいです…。
イラストレーターが使える
正直言って、これはほぼ必要ないと思っています。
「イラスト作成」や「ロゴ作成」なんてのはWebデザイナーの仕事じゃないと思っています。
もちろん必要であれば私はやりますが、あんまり好きじゃないので専門家にお願いしたりしています。
どちらかというと、Webデザイナーは「写真」や「イラスト」は専門家にお願いして、素材を使ってデザインするという役割だと思っています。
あ…。もちろん紙媒体の仕事(ポスター・名刺・会社概要)などを行う時はイラレを使用しますが、それってWebデザインじゃないですよね…。
過酷な労働に耐えられる程の体力(笑)
Webデザイナーは想像以上に過酷な労働を強いられます。もちろん過酷な状況から逃げる方法はいくらでもありますが、時には徹夜をし、何日も寝られない状況というのはあり得る職業だと思います。
Webデザイナーがいかに過酷で、その過酷な状況を打破する為には何が必要かという記事をまとめたので、気になる人は是非読んでもらいたいです。
Webデザイナーは過酷?過酷かどうかを決めるのはあなた次第
Webデザイナーになりたい人必見!生き残る為に必要なスキルはこれだ! まとめ
こんな所でしょうか。
なんか長々と書いてしまいましたが、これ以外にも正直いっぱいあります。Webデザイナーという仕事は、身に着ければつけるほど価値が上がっていきます。自分の価値(給料・所得)を上げる為には常にスキルアップする事が必要なんです。
Webデザイナーの給料を知りたい方はこちら
Webデザイナーの給料(月収・年収)
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