WEBデザイナーズNEXT

Webデザイナー

Webデザイナーとはクライアントの願望を具現化する職業

Pocket

クライアントの願望を具現化する職業

Webデザイナーはセンスがあればできる職業?まさか…そんなに甘い職業ではありません。経験と技術力と精神力が備わっていなければできない職業なんです。
WEBデザイナーズNEXTでは独自にWebデザイナーという職業のイメージ調査を行っています。
今回は、「Webデザイナーとはクライアントの願望を具現化する職業」という印象を持った方のお話です。

スポンサードリンク

記事の作成者 (性別:女性)(年齢:35歳)(職業:元Webデザイナー)

10年前Webデザイナーを目指していた。

現在35歳の主婦(女性)です。今から10年以上も前ですが、実は私はWebデザイナーの道を目指しておりました。
とある美術系大学、そこのWebデザイン学科に籍を置いて、多くの級友とともに実技・学科に励んでいたのです。
結局は2年後、家庭の事情もあり退学をしました。ですが一番の理由はやはり、自分がおぼろげに考えていた「Webデザイナー」のイメージと、実際のWebデザイナー像との不一致だったのです。

Webデザイナーという職業を勘違いしていた

まず、私はWebデザイナー像を大きく勘違いしていました。デザイナーと言うと当時の自分は「ファッション」デザイナーを大きくイメージしており、その延長線でWebデザイナーもとらえていたのです。
つまり、閲覧される企業ページなどのデザインを考える職業、プレゼンテーションのきらびやかさを競う、はなはだ表面的な部分にのみ注目していました。
美的なセンスがあれば成功できる、そういう世界であると感じていたのです。実は私は、予備校で学んでいた頃からDTPの分野が苦手でした。
フォトショップ・イラストレーターといった基本アプリケーションの基礎を叩きこまれましたが、それでも本当に使いこなせはしませんでした。
逆に、実際に腕を使って描くものはかなり得意で、デッサン力も評価されていたのです。
「このように実際の画力・絵のセンスがあるのだから、表現の場がWebデザインになっても大丈夫だろう」と根拠のない自信を持っていました。そしてその過信は、見事に崩れ落ちたのです。

惨めな日々を送るデザイン学校時代

2年間在籍したWebデザイン学科において、私は非常に惨めな日々を送りました。
確かに実技クラスではまずまずの結果を残せるのですが、大半を占めるWebアプリケーションの課題は教師たちの満足を得ることはできませんでした。
また、一番大切な部分ですが、チーム編成で課題に取り組む際のコミュニケーション能力にも欠けていました。
「何かが違う」という違和感が常につきまとい、自分はそこにいるべきではない、Webデザイナーという職業は自分にとって目指すべき道ではない、という風に、最終的に感じるようになったのです。

Webデザインはアーティストや職人ではなく、イメージを駆使してクライアントの願望を具現化する職業

今でこそわかることですが、Webデザインの分野で一番大切なのは、実技での描写力・美的センスではなく、クライアント・およびチームメイトとのコミュニケーション能力なのです。
Webデザインはアーティストや職人ではなく、イメージを駆使してクライアントの願望を具現化する、媒体のような職業であると現在は認識しています。
私ももう少し職業としてのWebデザイナーのイメージを明確に持っていれば、この2年間は無駄にはならなかったと思います。
残念ですが、高い授業料をもって人生の勉強をした…という風に考えています。

スポンサードリンク

Pocket

WEBデザイナーズNEXT TOP