未経験の方でWebデザイナーを目指している人はどれくらいいるんでしょうか?
私ももちろん10年以上前は未経験だったのですが、その時の気持ちなんてあまり覚えていません…。
今回は未経験からWebデザイナーになりたい方に向けて必要な考え方をまとめてみました。
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未経験でもWebデザイナーになれる?
まず、Webデザイナーというものの定義を考えていきたいと思います。
何ができればWebデザイナーと言えるのか?
はっきり言うと境界線はないんですよね。
- (1)HTMLタグ辞典を買って読む
- (2)俺はWebデザイナーだぜって言ってみる
これだけでWebデザイナーが一人出来上がります。それくらい基準がないと言ってもよいと思います。
問題なのは「お金を稼げるWebデザイナー」であるかどうかという事なんですよね。Webデザイナーとして第一線で働き、きちんとお金を稼ぐ事ができれば一人前のWebデザイナーと言えるでしょう。
お金を稼げるWebデザイナーとは?
お金を稼げるWebデザイナーは第一線で生き残る事ができる人です。仕事がどんどん舞い込んでくる人は問題ないでしょう。
問題なのは仕事がないWebデザイナーなんですよね。
仕事がないWebデザイナーって?
俗に言う「自称Webデザイナー」です。Webデザイナーの人口はどんどん増えていっていると聞いた事があります。
しかし、Webデザインというくくりだけで本当にお金を稼げている人はほんの一握りだと思っています。
私はWebデザイナーとして考えると間違いなく高給取りな方ですが、ほとんどの自称WebデザイナーはWebデザインの仕事をしていなかったりします。
サイトの更新?ライティング?構成を考える?営業をする?そんなものWebデザインではないんです。
仕事があるWebデザイナーって?
はっきり答えるとWebデザイン以外の仕事もできる人です。
photoshopでデザインを画像で作成し、HTML、CSSでコーディングを行う。
必要であればJavaScriptを使い、もっと必要であればphpやmysqlなどのデータベースを使える。
これだけできれば喰っていくのに困らないのではないでしょうか。
スキルに関しては以下の記事でも詳しく書いてあるので、気になる人は読んでみてください。
Webデザイナーになりたい人必見!生き残る為に必要なスキルはこれだ!
Webデザイナーの仕事とは何を指すのか?
きちんとディレクションをされて、何を作るかはっきり決まっているものを「制作する」。それがWebデザイナーの仕事だと思っています。
もちろんフリーランスの方や、自分で会社をやっている方は、構成を考えたり、営業をしたり、サイトの更新をしたりもします。
しかし、それはWebデザイナーとしての仕事ではなく、別の仕事をしていると考えている人が多いでしょう。
私の周りにも第一線で働いている人が沢山いますが、職業を聞くとほとんどの方は「なんでも屋」と答えます。「私の職業はWebデザイナーです。」と答える人はほとんどいないんです。
ちなみに仕事ができるWebデザイナーとはどのような人を指すのか、以下の記事にまとめています。
仕事ができるWebデザイナーの8つの特徴
未経験の人は何をすればよいか?
会社がどのような人を求めているのか?を考えると答えは見つかります。
私も長い間会社を経営しているのでわかるのですが、実務経験よりも「何ができるのか?」が重要なんです。正直、私は制作の経験値が高ければ実務経験などは気にしません。
求人サイトなどで『実務経験3年以上』などで縛っているのは、それがてっとり早いからなんです。
実務経験で3年もあれば、ある程度の事はできるだろうな…と考えているからという理由でしかありません。
未経験の人である程度時間のある人は、とにかく沢山のサイトを作成してみてください。世に出ているかっこいいサイトからどんどん吸収して、数を沢山作ってみてください。
もちろんコピペなんかしちゃだめですよ。一からエディタを使ってサイトを何個も作成するんです。コーディングもしっかりキレイに書くのを忘れないでくださいね。
数としてはとりあえず100サイトくらい作るのがいいんじゃないでしょうかね。
「かっこいい良質なサイトを作ろう」という思考の中で100サイト作れば、必ず最後の5サイトが一番良いサイトになるんです。
そして、その5サイトをWebの履歴書に貼ってみてください。
面接担当の人は必ずデザインとソースを見ます。それが良質なものであれば実務経験が未経験だったとしても絶対採用されるはずです。
未経験のWebデザイナーが採用されるポイント
Webデザイナーの採用試験であれば、自分の作った事があるサイトを提示するのは必須です。これがなければほとんど採用されないと思ってよいでしょう。
「実務未経験」と「サイト作成未経験」ではまったく内容が異なります。Webデザイナーになりたいと本気で思っていたとしたら、家でサイトを作ってみるでしょ?普通・・・。って面接官は思っています。なので、Webデザイナーの面接に行くときは、必ずサイトを作っていきましょう。
私が未経験のWebデザイナー志望の方を雇うとしたらポイントがいくつかあります。
面接でここをアピールする
以下の4点はあまり知られていないけど結構重要なポイントなので、騙されたと思って読んでみてください。
- ・わからない事でも検索すれば大体解決できる
- ・ブラインドタッチが速い
- ・コーディング速度が速い
- ・デザインを画像で作成する速度が速い
この4点をうまくアピールできればかなり有利だと思います。4つの項目が満たされていない場合は、とにかく努力してみてください。
わからない事でも検索すれば大体解決できる
Webの技術は日々進化しています。5年前は当たり前だったことが、今では全然通用しないなんて事はざらにあります。勉強の本を1ページ目から読む事も当然ですが、わからない事があったらGoogle先生に聞いてみるのが一番の近道です。
検索しても見つからないという人は、検索の仕方が悪いだけです。
「検索能力を高める」という事を意識してみましょう。
検索能力について気になる人は以下の記事も読んでみてください。
検索能力が高い人はどのような仕事もできるという事
ブラインドタッチが速い
バカバカしいと思う人も多いかもしれませんが、ブラインドタッチの速度が速いというのは間違いなく武器です。
Webデザイナーになれば、ほとんどの時間、マウスかキーボードを触っています。
マウスの速度、キータッチの速度が2倍になれば単純に考えると2倍の仕事ができるという計算になります。
イータイピングなど、無料でできるタイピングゲームがあるのでどんどん練習しましょう。
インターネットでタイピング練習 イータイピング
※ちなみに私は腕試しで320点くらいです。めちゃくちゃ速いというわけではないですが、まぁまぁ速い方かなと思います。
コーディングの速度が速い
コーディングはとにかく経験です。わからない事があったらどんどん調べて、わからない事を減らしていきましょう。
サイト制作経験が多ければ多いほど、コーディング速度が速くなります。
同じようなレイアウトのサイトではなく、難しそうなサイトのコーディングにどんどんチャレンジしてみてください。
デザインを画像で作成する速度が速い
コーディングと同じようにどんどん作ってみる事が重要です。
Webデザインを仕事として行う場合、自分の好みのものなんてまず作れません。
お客さんが求めるものは無限大にあるので、様々なパターンのデザインが作れるようにならなければなりません。
かわいいサイト、かっこいいサイト、シンプルなサイト、派手なサイト…などなど、何でも作れるようになりましょう。
ちなみに…どこかで記事にした事があるかもしれませんが、Webデザインはセンスではありません。必要なのは経験だけです。
センスがないから…なんて逃げている人は、すぐにWebデザイナーの道をあきらめましょう。
未経験からWebデザイナーになるには? まとめ
いかがだったでしょうか?私は現在は自分で会社をやっていますが、基本的には自分でデザインも行い、コーディングも行うプレイヤーです。
企業に勤めてWebデザイナーとして働いていた事もあるし、フリーランスとして仕事を受けていた時期もあります。
どんな時代でも必要とされる人間は、努力している人間ばかりです。
とにかく常に勉強をしてどんなものでも作れる人になってみてください。
未経験からWebデザイナーになりたい方にとって良い記事になったかわかりませんが、実務経験より制作経験の方がよっぽど重要という事は忘れないでください。
製作経験は沢山あって技術には自信があるのに、実務経験がないから採用されなかった…なんて会社はこっちから願い下げだ!って思ってよいと思います。
いつか必ずきちんと腕を認めてくれる会社が現れるでしょう。
30代でWebデザイナーに転職する為に必要なスキル
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