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今さら聞けない!パララックス効果とは?

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パララックス

パララックス効果というものを聞いた事があるでしょうか?
なんとなく聞いた事があるけど、何の事を言っているのかがわからない…そんな方も多いと思います。
今回はパララックス効果についてまとめてみました。

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パララックス効果とは?

パララックス効果とはスクロールの量などによって、拡大・縮小をさせたり、回転をさせたり、動きのある視差効果の事を指します。
いくつもレイヤーを重ねる事によって、立体的な動きを表現させる事ができます。

マウスホイールでぐりぐり動かしていると横からヒューンと出てきたり、画像が大きくなったり、急に画面が暗くなったり、まぁ…そんな感じです。

日本でパララックスがあまり流行ってないと感じる理由

パララックスを使うととにかく派手になります。
はっきり言うとそれが良い事なのか?悪い事なのか?正直疑問です。

2016年現在、日本ではあまり流行らなかったなぁ…というのが本音です。
なぜ日本でパララックス効果があまり流行っていないのかをまとめてみました。

動きが派手すぎて内容が入って来ない

日本人はどちらかというと、情報を正確に受け取りたい人種だと私は思っています。
動きなんかいいから、正しい情報をわかりやすく伝えてよ…って思っている人が多いんじゃないかなぁ…。

ど派手な動きでカッコいい!

…けど、別にそれをもとめてない…

それがユーザー視点のような気がします。

カッコいい!を求めるよりもまず売り上げを…

ホームページやWebサイトの目的は、最終的にはコンバージョンだと私は思っています。
お客さんに「かっこいいサイトだなぁ!」と思わせる事じゃないんですよね。

もちろんかっこいいサイトが結果的に売上をもたらす事もあります。
しかし、それよりもまず、売上増に特化したサイトを目指すのが日本人の感覚なんだと思います。

パララックスを使用するのに適したサイト

とにかくカッコいいものをかっこよく見せたい商品の場合に効果があると思います。

例えば、「車」や「ファッション」「映画の番宣」など、見た目が重要な商品においてはすごく効果があると思います。
見栄えを最大限によくする事によって、ユーザーの購買意欲を高める事ができます。

パララックスを使用するのに適さないサイト

情報サイトなどは適さないと思います。

ユーザーは情報を求めてサイトを訪れるのに、がちゃがちゃ動かれては読み辛いだけです。
情報サイトにおいては、読みやすさ、ストレスを感じさせない形を作っていかなければなりません。

パララックス効果のメリット

パララックス効果を使うメリットをまとめてみました。

かっこいいWebサイトになる

とにかくかっこよくなります。
ユーザー目線で言うと「おぉ~!」って感じでしょうか。

商品や企業イメージとマッチすれば、とてつもない効果を生み出してくれるはずです。

新しい事が好きな企業というイメージをつけられる

見る人が見れば、「この企業は新しい事にチャレンジする企業だ」なんて思われる効果があるかもしれません。
やはり古いデザインのホームページよりも、最新の技術を使ったホームページを見た方が、イメージは良いでしょう。

コーポレートサイトにお金をかけていると思われる

いつまでも一昔前のコーポレートサイトを使っている企業が多い中、新しい技術を使ったホームページの効果はとても高いものだと思っています。
見る人が見れば一発で「お金をかけている」とわかります。

「コーポレートサイトにお金をかけられる = お金に余裕がある = この会社と仕事をするとメリットがある」

コーポレートサイトにお金をかける事は直接的にも間接的にも良い効果があるんです。
パララックス効果を使うと、「最新の技術」という色が濃く出てくるので、その効果も伝わりやすいんですよね。

パララックス効果のデメリット

パララックス効果を使うデメリットをまとめてみました。

ごちゃごちゃ動くサイトが好きじゃない

今まで色々な方とお話しする機会がありましたが、このような意見をする方は意外と多いんです。
むしろ、パララックス効果を使ったようなサイトを作りたいと言われた事が今までほとんどありません。

製作側としてはパララックスのサイトを作るのは大変なので、あまり受けたくない…というのが本音ですが、そもそも需要がそんなにないんですよね。

それは「ごちゃごちゃ動くパララックスなサイト」が日本であまり好まれないという事なのかもしれません。

製作コストが高い

これは見た目からしてなんとなくわかると思います。
やはり、パララックス効果は細かい計算が必要だし、その分工数も増えてきます。

単純に製作の難易度も高いし、各ブラウザの依存や、スマートフォン・タブレットの事を考えると、チェックやテストの量も増えます。

パララックス効果で作りたいと製作会社に依頼したら「数百万」という金額を提示された…と言われても全然不思議ではないんですよね。
それくらいコスト面でハードルの高いものだと思います。(うちはもっと安くやりますが…笑)

SEO的な効果が低い

パララックス効果を使うサイトは、ページ数が少ない構成のものが多いです。
ページ数が少ない…というか、1ページ構成にしてしまう事も多々あります。

SEOの基本的な考えとしては「良質なコンテンツ」つまり「文字数が多く、ユーザーにとって有益な情報を与えられるサイト」なんです。
そう考えると1ページ構成のサイトは必然的に弱くなってしまうんです。

もちろん超人気サイトで被リンクが自然に大量獲得できるようなサイトであれば問題はないのですが、そのようなサイト(企業や個人)は一握りです。
SEOにこだわるのであれば、パララックス効果を使うにしても、その部分をよく考えて構成を作っていかなければなりません。

パララックス効果とは?まとめ

いかがだったでしょうか?
パララックス効果を使うと、とても迫力のある派手なサイトを作る事ができます。
しかし、それが日本人のユーザーにとってプラスになるものであるとは限りません。

企業の色や商品の色によっては、大きなマイナスイメージをつけてしまう可能性のあるものだと思います。

パララックス効果を使う時は、もう一度ユーザー目線になって考えなければならないんです。

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