WEBデザイナーズNEXT

Webデザイナー

すべてを自分のせいにするという考え方

カテゴリー:Web制作者コラム
Pocket

ミスして怒る

なんだよあいつ…マジで使えないなぁ…
あいつのせいで今日も残業だよ…

製作の現場ではこんな事を感じている人も少なくないかもしれません。
Web製作をする上でストレスは大敵です。常に冷静にお仕事をする為に私が実践している「考え方」を少しまとめてみました。

スポンサードリンク

他人のミスも自分のミスだと思うようにする

基本的に人間は誰だってミスをします。
絶対にミスをしないように慎重に仕事をしていても必ずミスをすると私は思っています。
自分がミスをしていなくても、仕事は一人でするものではないので他の人がミスする可能性は十分にあります。

自分はミスをしていないのに、他の人がミスをした時、あなたはどう考えますか?

「あいつのせいで…」
「俺は悪くないのに…」

こう思っていませんか?
ほとんどの人が心の中で他人を責めているんじゃないかと思います。

でも、私はそう思う事をやめました。
(そう思ってしまう時もありますが…。)

だって、そんな事を考えたって仕事が早く終わるわけじゃないので…。

私は、良い仕事をして早く終わらせたい!という考えで、それ以外のことはあまり考えないようにしています。
他人を責めて早く仕事が終わるなら他人を責めまくりますが、まぁ…他人を責めて仕事が早く終わるなんて事はありませんので。

では、どのような考え方をすればよいのか?

代理店やクライアントがミスをした場合

ミスして謝る

代理店やクライアントのミスってあまり多くないんですよね。
テキストの打ち間違えとかぐらいかな。

代理店やクライアントは実際に作る訳ではないので、クライアントや代理店のミスのせいで仕事が遅くなるという事はあまり多くありません。

あるとすれば、要件定義や仕様書、指示のミスという所でしょうか?
本当はあってはならないのですが、実際にはあります。

クライアントはこういうものを作りたいと考えているのに、代理店を経由する事によって違う伝わり方をしてしまう。
そんな事が実は結構あるんですよね。

制作者は代理店から指示を受けて「ちょっと違和感がある」と感じてもそのままの形で作ってしまう人が多いと思います。
違和感はあるけど、代理店の言われたままに製作・納品をして、クライアントに提出したら「全然違う」と修正依頼が来た…。なんてこともありますよね。

責任の所在を考えれば「代理店の汲み取りミス」と言えるかもしれません。

でも、それは代理店の指示に対して「違和感があるのにそのまま作成した自分の責任でもある」と考える事もできるんです。
「違和感」を感じた時に、本当にこの動きでいいんですか?クライアントはこのようにしたいという事はありませんか?

…としつこく質問・相談をする事もできるんですよね。

私は違和感を感じたら、自分が納得するまで代理店に質問します。
ちなみに…これでミスを食い止められた事は何度もあります。

相手の言われたままに製作を進めるのではなく、疑問に思った部分は納得してから製作する。これは大きなミスを防ぐ上でとても重要な事だと思っています。

仕事を他の人にに振って、他人がミスをした場合

他人を責める

今回の本題はここになります。
これは2つのパターンが考えられるんですよね。

  • (1)自分が「代理店やディレクターの立場」で、製作の人に仕事を振った場合
  • (2)自分が「製作の立場」で、製作の人に仕事を振った場合

パターン別に考えていきます。

自分が「代理店やディレクターの立場」で、製作の人に仕事を振った場合

指示書を作成して製作の人にお願いしたけど、自分の考えとは全然違うものが出来上がってしまった…。
そんな経験をした事がある人は多いのではないでしょうか?

制作者のレベルにもよりますが、これは指示書の作り方でミスをカバーする事ができます。

全然違うものをわざと作る制作者はいません。では、なんで全然違うものが出来上がるのか?
それはWebデザイナー(製作)側で考えなければならないものが多いからなんです。

Webデザイナーは指示書を見て製作に取り掛かります。
具体的に指示がされていない部分はデザイナーが考えて作る事になります。
その「考える」という作業がよくないんですよね。

私は、「考える」のはディレクターの仕事だと思っているので、Web製作者は技術やデザイン以外の部分は「考えるべきではない」と思っています。

  • クライアント…作りたいものをディレクターに伝える
  • ディレクター…クライアントが作りたいものを考えて制作者に伝える
  • Web製作者…ディレクターが考えたものを形にする

これが各々の役割だと思っています。

代理店・ディレクターは、制作者に仕事を渡すときどのように渡していますか?丸投げしちゃったりしていませんか?
ディレクターは完成形を頭に描き、それをきちんとWeb製作者に具体的に伝えられていますか?

それを形にしたものが指示書なんです。

その指示書があって、制作者のスキルがそこそこあれば、大きなミスなどは起こりません。

話をまとめると…

代理店(ディレクター)からWeb製作者に仕事を渡した時、考えられる大きなミスは「違うものが出来上がること」
そのミスを防ぐ為には「ディレクターはクライアントが作りたいものを考えてWeb製作者へ具体的に指示出しをする事」

丸投げして自分の思った通りに作ってもらえる…なんてのは甘すぎる考えな気がします。
きちんと自分の役割を各々が責任をもって行えばミスなんて起きないんですよね。

自分が「製作の立場」で、製作の人に仕事を振った場合

例えばあなたが制作部の部長だったとします。
部下や外注先がミスをした時にどう思いますか?

「こいつ使えねぇなぁ…何ミスってんだ?」
「こいつのせいで俺の昇格が…」

なんて考えていませんか?
そんな考え方ではこの先もずっとストレスだらけで倒れてしまいます。

それよりも、以下のような考え方が必要だと思っています。

「A君のスキルはこれくらいだからこの仕事をまかせよう」
「B君はまだちょっと早いけど、成長の為にやらせてみよう。ミスったら私がフォローしよう」

ポイントは「スキルに応じて仕事を任せる」という事と、「ミスをする前提で仕事を任せる」という部分です。

そもそも、仕事を受けた人に全責任があると私は思っています。
部下がミスれば部長の責任だし、そのフォローを部長ができなければなりません。

外注する場合も同じです。

外注先がミスをしたからって外注先を責めていてもしょうがありません。
外注先の力を見極められない自分が悪いし、信用ある力の外注先を作れていない自分が悪いんですよね。

そう考えれば全部自分のせいにできちゃうんです。

そもそもな話ですが…。

私は制作部の部長は誰よりもスキルの高い人間(誰よりも仕事ができる人間)でなければならないと思っています。

たまに製作スキルのない人を制作部の部長に置いている企業を見かけますが、正直疑問しかありません。
特に技術者は自分よりもスキルの低い人間のいう事を聞かないと思っているので、技術力がない人が管理職になったとしても、部下の不満はたまる一方だと思います。

「なんでこいつスキル低いのに偉そうにしてるんだ?」
「こいつ何もわかってない癖に何言ってるんだ?」
「自分が言っている意味がわかってんのかな?」
「こんな奴の下で働けない!やーめよっ!」

なんて事になりかねません。(こういう愚痴はよく聞きます…。)

制作部(技術系)の部長は製作スキルが誰よりも高いという事は必須条件だと私は思ってるんですけどね。
そんな会社ないでしょ…ってツッコまれるかもしれないですが…。

あ…

ちなみにディレクターや代理店など、指示をする人のスキルはあまり関係ないと思っています。
ディレクターや代理店と製作の仕事は完全に別物だと思っているので…。

代理店はクライアントから仕事を取ってくるのが仕事だし、ディレクターは制作者に具体的な指示出しができればよいと思います。

昔は、ディレクターは製作できなきゃダメでしょ!指示なんて出せないでしょ!って考え方だったのですが、それは間違えだったような気がします。
ディレクターは製作に具体的な指示出しができるスキルがあれば製作スキルは必要ないのかもって思っています。

すべてを自分のせいにするという考え方 まとめ

人間は誰でもミスをします。
ただ、そのミスを人のせいにばかりしていても未来はないんじゃないかと思っています。

自分次第で防げるミスは自分が想像している以上に沢山あるという事なんですよね。
私はとにかく仕事を円滑に進めて早く仕事を終わらせたいので、仕事の途中で起きた全てのミスに対して「自分でなんとか防げなかったのか?」と考えるようにしています。

ミスをした時に他人を責めるのではなく、全部自分のせいにしちゃえばいいやーって考え方も面白いと思いますよ。

こんな記事もどうですか?
Webデザイナーの取扱い説明書※正しくお使いください

スポンサードリンク

Pocket

カテゴリー:Web制作者コラム
WEBデザイナーズNEXT TOP