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Webデザイナー不足が深刻化している現状

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Webデザイナー不足

最近、代理店の方によく言われる事があります。それが、「Webデザイナー不足」という言葉です。

確かに私はここ数年、営業という事をした事がありません。Webデザイナー不足を肌で感じている理由と、原因をまとめてみました。

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Web制作の案件についてはほとんど営業をした事がない

会社を立ち上げてからもうすぐ6年が過ぎようとしているのですが、本格的にWeb制作の受注案件をやりだしたのは2年ぐらい前の事なんです。
それまではWebの有料サービスをしたり、代理店的なお仕事をしたり、様々な事をやっていました。

Webデザインの仕事は、知り合いの会社さんから依頼された時だけお受けしていたのですが、私は経営より現場が好きだったので、「もっとしっかり制作の仕事がしたい!」という事からWeb制作案件の営業をしてみました。

初めてWeb制作の営業をした時の成果は?

100通ほどメールを出して、打ち合わせをさせてもらったのが10社ほど…。仕事に繋がったのはそのうちの5社ぐらいでした。

私は技術畑出身なので、その数字には大した感想もありませんでしたが、その時に一緒に仕事をしていた営業マンいわく、とんでもない成果率だそうです。

…という事は2年ほど前からすでに「Webデザイナー不足」の状態だったと考えられます。

私はデザインを含め、技術力にはある程度自信があったのですが、ほとんど実績と呼べるものが無かった状態だったにも関わらず、それでもお仕事に繋がったという事は、それだけWebデザイナーが足りていないという状況だったという事なんですよね。

今でもWeb制作の仕事はいくらでもある

それから2年経ちましたが、いまだに仕事がなくなる事はありません。

仕事が落ち着いてきた時に、「最近ちょっと落ち着いてるんですけど、仕事ありますかね~?」って連絡するだけで、山ほど仕事を持ってきてくれます。まぁ、そのメールや電話が「営業」って事なのかもしれませんがね…。

Web制作の仕事は案件管理が非常に難しい

Webデザインの受注案件をベースに仕事をしていると、案件管理が非常に難しいんです。

山ほどある仕事の中で、何を受けるべきか?

仕事をすべて受けると案件過多でスケジュール通りに進行ができなくなり、クライアントに迷惑をかける可能性があります。だからといって少なすぎると売上が作れないので、結果的に生活する事はできなくなってしまいます。

きちんとスケジュール通りにこなせるだけの案件を受けるというのは、すごく難しいものなんですよね。

自分が受けられるものは自分で受けて、受けられないものはパートナーにお願いするというのが理想なのですが、それがなかなかできていないのが現状です。

仕事を取りこぼす事なく受けていくためにはきちんとリスクヘッジのとれた体制を作る事が大事なんですよね。

Webデザイナーが不足しているのではなく、仕事ができるWebデザイナーが不足しているということ

ある日、ある代理店から連絡が入りました。

代理店「この案件をなんとか受けてくれませんかね?」

スケジュール的に問題なければ私がお受けしたかったのですが、どうしても受けられる状態ではなかったのでお断りしました。

私「うーん。無理です。すいません…」

代理店「では、知り合いで良いWebデザイナーいませんかね?」

私「どれくらいのスキルがあればいいですかね?」

代理店「デザインとコーディングができて、CMSのフルカスタマイズができて、プログラムの知識が…」

私「(私の周りには)いません。」

こんなやりとりをしました。

そもそも、大きな制作会社では「Webデザイナー」「HTMLコーダー」「組み込み系のプログラマー」などなど…すべてが分かれているんですよね。
代理店はその辺りの事を理解しているものの、大きな(実績のある)制作会社を使うと支払いも大きくなるから避けたいみたいなんです。まぁ…代理店からしてみれば制作コストを少しでも落としたいという事なんですよね。

仕事がないWebデザイナーは沢山います。
でも、Webデザイナーは不足していると代理店は言います。

それはなぜか?

なぜなら代理店が求めているWebデザイナーというのは「なんでも屋」の事を指しているからなんです。デザインだけできる人、スクリプトだけかける人、SEOの知識だけある人…ではダメなようです。全部を一括で引き受けられる人物を求めているんです。

でも、なかなかそんな人っていないんですけどね・・・。

逆に言えば、代理店やクライアントが求めているような、なんでもかんでもできる人になれば、仕事には困らないという事になります。「仕事がない」と思っているWebデザイナーがいたら以下の記事を是非読んでほしいと思います。

とにかく仕事は沢山あります。

まとめ

Webデザイナー不足が深刻化している…というのは、我々Webデザイナーにとってはうれしい状況なんですよね。Webデザイナーにとっては、仕事がいくらでもあるという状況なのですから…。

むしろ、Webデザイナーなんて腐るほどいるから…という状況の方が辛い訳です。

私が常に考えている事は「どのようなWebデザイナーが求められているのか?」という事だけです。

何を求められているかという事さえ押さえられていれば、仕事がなくなる事はありません。今で言うと、WordPressのフルカスタマイズができるだけでも後5年は食べていけると思っています。

パララックスデザインが流行ればパララックスデザインが作れるようにすべきだし、WordPressやMovabletypeが流行ればテーマを一から作れるようにすべきなんですよね。

その時々で求められるスキルを持っていれば「Webデザイナー不足」と言われている今、仕事がないなんて状況はありえないんです。

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