私は今まで良いクライアントさんに恵まれてきたと思います。
優しいし、こちらの意見も聞いてくれるし、でも…たまに本当につらい部活のような仕事になるときがあるんです。
デザイン100本ノック!と言われた時にはさすがに吐きそうになりました(笑)
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デザイン100本ノック!と言われた経緯
ある会社さんとの仕事で、最初に大まかなデザインを作成していきました。
2案~3案程度のデザインを求められたのですが、特に違和感もなく提出しました。
デザインが1案に絞られたところまではよかったのですが、細かい修正をいくつも求められたんです。
「これと同じもので色が違うバージョンを3つぐらい見たい」
こういう指示が来ると、あ…今回は長引きそうかも…って思ってしまいます。
とりあえず作ってみて
要するに色々なパターンを見て比べたいんですよね。
もちろん、その気持ちがわからないわけではありません。しかし、「とりあえず作る」のにも時間がかかるんです。
ただ、私はしがないWebデザイナー…文句を言いつつもとりあえず作ります(笑)
「とりあえず作ってみて」というのはWebデザイナーにとってはあるあるなのではないでしょうか?
結局、最初の案になる事が多い…
複数の色違いパターンを提出し、結局最後にこう言われる事が多いのです。
「最初のやつで」
いやいやいや…そう思ったから最初に提出したんですよ!とツッコミを入れたくなりますが、そこはこらえます。
違うパターンも見たい
「ここにあるイラストを別のパターンで見てみたい」
とりあえず、比べたいんですよね…。
良いモノを作ろうと必死になって考えているこちら側の気持ちとは裏腹に、複数のパターンを見て比べたいんです。
写真素材ならともかく、イラストであれば一つずつ書かなければいけないし、精神的にもどんどん辛くなってきます。
そして、事件は起こりました。
修正指示書(PDF)の端に赤ペンで『デザイン100本ノック!』って書かれていたんです…。
え?なになに?デザイン100本ノック!って…
代理店に相談すると、どうやら100個ぐらいのパターンが見たいって事のようです。しかも今日中に…。
いやいや、100個って(笑)
その場で吐きそうになりました。
イラスト部分のデザインを100パターン作るときの心境
Webデザイナーさん以外の職業の人でもわかってくれると思うのですが、100パターンを作るのって精神的にきつい訳ですよ…。
良いモノを作るという次元の話ではなくなります。
「報酬のために…自分のスキルアップのために…」
なんとかこの経験がプラスになるように自分を洗脳していきます。
結果的には20パターンを提出
具体的に100個作れと言われたわけではなかったので、「デザイン100本ノック!」という意味は「それぐらいの気持ちで作ってちょ」という意味だと無理矢理解釈する事にしました。代理店もその意見にもちろん納得。
20パターンを提出し、クライアントからの返信で衝撃の一言が…
最初のものでお願いします。
「複数パターンの提出ありがとうございます。やはり、最初のものがよかったので、最初のものでお願いします。」
もうね…涙が出るかと思いました(笑)
過酷な環境に身を置く事はプラスになる事もある
こんな時に腐ってしまっては、Webデザイナーとして終わってしまいます。私はこの経験をしてから、一段階レベルアップした気がしています。
どんなに辛い事があっても、「あの時の精神的ダメージに比べれば大したことない」って思えるようになったんですよね。
デザイン100本ノック!という文字を目にした時は放心状態でしたが、そんな経験を乗り越えて今の自分があるのかな…とプラスに解釈しています。
あ…ちなみにクライアントから頂いた報酬が良かったので、文句なんて全然ありませんよ♪
これからも倒れない程度にガンバリマス。
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