「ネット炎上保険」ができるなんて、なんというか…すごい世の中になったなぁ…と思ってしまいます。
私はITの業界に長くいるので全く想像できなかったわけではないですが、それが「保険」という商品になるとはね…。
このネット炎上保険が気になったので、自分なりに考えてみました。
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ネット炎上保険の概要
簡単に説明すると、ツイッターやFACEBOOKなどのSNSで「企業にとってマイナスな事」が拡散されてしまった場合、保険金が支払われるという事らしいです。ただし、炎上マーケティングは対象外らしい…。まぁ…そうでしょうけど。
炎上の大小や、その判定はどうやってするんだろうか。
毎月の支払額
保険料は毎月50万円~60万円だそうです…。高い…。
支払われる限度額
支払われる限度額は1,000万円のようです。毎月50万円~60万円支払って、限度額が1,000万円って…どうなんだろうか。
そもそも、企業が大炎上すれば倒産してもおかしくないレベルだと思うので、限度額1,000万円の保険なんて意味があるんだろうかと思ってしまいます。
桁が1つ足りないと思ってしまいました。
この保険に入ろうとする企業は「炎上ネタ」を抱えているという事になりそうな気がする…。
そもそも「炎上」するという事は、企業は炎上する可能性があるネタを抱えているという事になるような気がするんです。毎月50万円を保険料として支払うくらいなら、毎月50万円をその炎上ネタの改善の為に使ったが得策だと思うんですよね。
まぁ、炎上する可能性があるネタが毎月50万円で改善できるとは思えませんが、長期的に考えれば少しでも改善の為に使った方が未来はあると思います。
だって、炎上しちゃったとしても最高1,000万円しか支払われないんですよね…。
企業の炎上はどのように発生するのか?
炎上は色々なケースがありますよね。最近ではDeNAのキュレーションサイトが話題になりましたが、ケースによっても炎上の内容は大きく異なります。
例えば…
これは社員やアルバイトの教育、契約次第でなんとかなりそうですが、どこまで縛れるかはなんとも言えないんですよね。
やっちゃった、やられちゃったものはしょうがないですもんね…。ただ、批判の対象は企業というより、当事者になると思います。
まぁ…「○○会社はアルバイトがあんな事するなら今後使うのやめよう」という事になる可能性が高いので、結局は企業が被害を被ることになるんですけどね。
たまに上層部が「作業者の行動をきちんと認識しておりませんでした」みたいなコメントを出しているのを見かけますが、ほぼ間違いなく認識していると思います。
こういう場合は作業している当事者よりも企業(経営者)が悪いと思うんですよね。
噂だけで炎上しちゃうのはとっても可愛そうですよね。企業や芸能人はイメージがとても重要なので…。
特に芸能人などに多い気がしますが、こういう場合は炎上保険の支払いはあるんでしょうかね。
限度額1000万円の根拠
どうやら、火消しを行う為には1ヵ月300万円 x 3か月程度のコストがかかるという事なんですよね。
う~ん…。その金額の根拠はなんなんでしょうか。
逆SEOとか?それともプロバイダに連絡して火消ししていくということ?
その辺がいまいちわからないんですよね。
プロバイダって刑事事件レベルじゃないと情報開示なんてしてくれないはずですし、そもそも「炎上 = 拡散」という事なわけで、その火が強ければ強いほど長い時間がかかると思うんですよね。
その炎上ネタが世間にとって興味のある事であれば、延々と続くんじゃないかと思っています。だから限度額1,000万円なんて「炎上」を収束できるために十分なお金だと思えないんですよね。
炎上保険の今後について
保険会社はもちろん「勝算」があるから商品をリリースしたと思うのですが、一体どんな企業がこの保険に加入するのか?が気になりますよね。
一応ネット炎上が起きた際は対策・サポートがあるそうなので、一概に悪い保険だとは思いませんが、炎上が発生した時に対策するのでは既に遅いのでは…と感じてしまいました。
私は保険よりも弁護士さんなどに相談した方が手っ取り早いような気がするんですけどね…。
※炎上保険の認識が間違っている部分があったらすいません。あくまで個人的な見解ですので。
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