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Webデザイナーの取扱い説明書※正しくお使いください

カテゴリー:Web制作者コラム
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Webデザイナーの取り扱い説明書

基本的に我々Webデザイナーは色々な人に使われて初めて成立する仕事だと思っています。
「使われる」という表現があまり好きじゃない人もいると思いますが、そういう職業だと私は思っています。

そこで、Webデザイナーをどのように扱えば仕事が円滑に回るのか、「Webデザイナーの取り扱い説明書」をまとめてみました。

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Webデザイナーへの指示の出し方

仕事の流れとしては、①クライアントから製作依頼が来る②Webディレクターが構成・指示書などを作る③Webデザイナーに仕事を振る、というのが一般的だと思います。
Webデザイナーは「製作すること」が仕事なので、Webディレクターは正確に指示を出さなければなりません。

レイアウトや構成、テキスト要素に誤りがないか…などなど、細かいチェックを行ってから製作に指示を出します。
細かいチェックができていないディレクターの方ってすごく多いんですよね。

そこで、どのようなチェックをするべきかをまとめてみました。

テキスト要素は間違ってはならない

Webデザイナー(…というか私)は、きちんと文字(テキスト)を読みません。
PDFやPPTに書かれているテキストに誤りはないという前提で仕事をしているからです。

ほとんどすべてテキストをコピペしています。なので、指示を出すディレクターが文字の打ち間違いをしていれば、そのままデザインに反映されます。
もちろん気が付けば連絡して直しますが、文字の校正はWebデザイナーの仕事ではないと思っているので、指示を出す前にWebディレクターが文字の打ち間違いがないかチェックしなければなりません。

サイズ感の違いはないか確認する

例えば画像バナーを作成する仕事の場合、ディレクターがデザイナーに指示する為に簡単なラフを作成しますよね?
ディレクターがパワーポイントなどを使って仮状態で作ってくる事が多いのですが、そのサイズが納品サイズとあまりにも違う場合があるんです。

納品サイズの倍のサイズで作られた指示書が送られてきたりします…。
そんな時に限って文字が小さく書かれていたりするので、納品サイズにした時にほとんど文字が読めなくなってしまう…なんて事も少なくありません。

倍のサイズ(指示書)では読めるかもしれないけど、納品するサイズにしたら読めませんよ!っていう状態になります。
画像作成などの指示を出す場合は、納品サイズで指示書も作らなければならないんです。

サイズ感の違い

時間(スケジュール)を曖昧に伝えない

Webデザイナーに指示を出す時は正確に時間を伝えなければなりません。
Webデザイナーはいくつも案件を抱えています。その中でスケジュールというのはとても大事な要素なんです。

  • 1「NEXTさんの作業できるタイミングで作ってください」
  • 2「なるはやでお願いします」
  • 3「夕方ぐらいまでにできますかね?」
  • 4「明日の朝一でお願いします」

これはきついんですよね…。
こんな事を言われたら私だったら返信で「いつまでですか?」って聞いてしまいます。
それだけでも「メール返信」という作業が発生してしまいますからね。

1分も無駄にしたくないのに…というレベルで仕事をしている時は本当につらいです。
タイトでもいいから「○日の○時までにお願いします!」ってメールが来た方がよっぽどありがたいんですよね。

修正指示はできるだけまとめて出す

Webデザイナーは基本的に複数の案件を抱えています。
その為、1つの案件ごとにある程度環境を整えなければなりません。

Aの案件ではコーディングがメインで、Bの案件ではイラレを使う、Cの案件ではフォトショップを使う。
Dの案件はサーバーがこれで、Eの案件はこのサーバーを使う…。などなど、案件ごとに様々です。

1つのPCで全部を開いていたら、フォルダだらけになってしまうし、急いでいる時はミスが起こります。
間違って別のサーバーにアップしてしまったりしたら大事故になりかねないので、私は案件ごとにできるだけwindowをキレイにするようにしています。

理想としては1案件1PCなのですが、ツールやフォントの問題を考えるとそんな事ができる訳がありませんし、平行案件で考えるとパソコンが10台あっても足りません。
だからやっぱり1台か2台のPCで作業しなければならないんですよね。

そこで、すごく困るのは、指示を小出しにされる事なんです。

A案件で指示が来たので、Aのフォルダを空けて修正
A案件のテストサーバーにアップする
A案件が終わったのでメール報告
A案件で使用したファイルなどを閉じる
B案件のフォルダを空けて作業
B案件の作業をやっている間にA案件の指示がまた来る
B案件を途中で切り上げ、すべてフォルダを閉じる
A案件のフォルダを空けて作業
つづく

こんな感じになってしまいます。
2~3回程度の小出しならいいのですが、10~20となるとイライラしてしまいます。

「全部まとめてから指示してよ!」ってなってしまうんですよね。

私は言っちゃう方なのでいつも謝られますが、強く言えない人もいっぱいいるんじゃないでしょうか。

Webデザイナーの仕事はWebデザインであるという事

私はなんでも屋的な立場で仕事をしているので、なんでもカモンって思っていますが、「それ、私に言う?」っていう指示が飛んできた経験のあるWebデザイナーも多いのではないでしょうか?

  • 「DNSの設定をしてください」
  • 「javascriptで一から作ってください」
  • 「PHPを使えば簡単でしょ?」
  • 「印刷物を作ってください」
  • 「メーラーの設定の仕方がわかりません」
  • 「内容を考えてテキスト入れておいてください」
  • 「FACEBOOKでいいね!してください」

これ、全部Webデザイナーの仕事ではないですから!
まぁ、Webデザイナーの定義も少し曖昧なので、なんとも言えないんですけどね…。

だから私はWebデザイナーと名乗るのをやめました(笑)「なんでも屋」って言ってしまえば、なんでもありになるのでその方が気持ち的に楽かなぁ…と。

製作スケジュールは余裕を持たせる

この業界、スケジュールギリギリで出す人は結構多いんですよね。
そもそも、それで本当に良いモノが作れると思いますか?って聞いてみたいです。

ぎりぎりのスケジュールで焦りながらなんとなく出来上がった物はやっぱりそんな程度の物だと思っています。
特にデザイン部分なんて最悪ですよね。

昨日はこれでいいと思っても、1日明けたら「なんか違う…」って思う事もあるんです。
良いモノを作りたいのであれば、ある程度の余裕は必要なのではないかと思っています。

Webの知識で対抗しない

今はほとんどそんな事はないですが、まだ私が1年目、2年目だったころは、対抗意識のあるディレクターさんは多かったです。
話し合いになると、付け焼刃の知識で対応してくるんです。

まだまだ私の知識レベルが低かったという事もありますが、正直うっとおしかったですね…。

製作をがっつり経験してきたディレクター以外は「知識」で対抗しても確実に負けます。はずかしいだけなのでやめましょう。
※もちろん知識の共有はありです。

クライアントからのメール転送はディレクターの仕事ではない

たまにクライアントからの指示を転送するだけなのにディレクターと名乗っている人がいます。
そもそも、それってディレクターという仕事ではないと思うんですよね…。

ディレクターは頭の中でクライアントからの指示を形にしなければいけないと思うんです。
その中で疑問点などをまとめてクライアントへ確認して、疑問点を失くす。それが終わってようやく製作に指示をするものだと思っています。

ディレクターの頭の中で制作物が完成していないと、Webデザイナーに指示なんてできるはずがありません。
メールを転送するだけなら新入社員で未経験でもやれることなのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
とにかくWebデザイナーがディレクターさんに求めているのは「正確さ」なのかなと思います。
曖昧な表現は極力避け、正確に伝える事が良いディレクター条件だと言えるのではないかなと思います。

ただ、クライアントさんのメールを転送するだけではなく、ディレクターがきちんと「何をやるべきなのか、どう指示を出すべきか」を考える必要があります。
ディレクターがわからなければWebデザイナーも何をすれば良いかわからないんですよ…。

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